ひとまず、
仙台で録った曲、マスタリングまで終了。
あとは要望を聞きながら、少しずつ詰めていく時間…。
音源に求めるものは、10人いれば10人違う。
ある人は「ボーカルが聴こえるように」と言い、またある人は「ボーカルは埋もれさせて」と言う。スネアの音に並々ならぬこだわりがある人もいれば、音圧を稼ぐことに情熱をささげる人もいる。
良い音、の基準はばらばらなのだ。
学生の頃、友人の音源のミックスをさせてもらい、自信満々で提出したら「ボーカルはこうじゃない」と一蹴されたことがある。当時はイラっときたが、今なら大らかな気持ちで作りなおすだろう。
なぜなら、良い音とは、作曲者が良いと思う音だからだ。
編集者が良いと思う音ではない。このことを十分わきまえたうえで、さあ、今回の音源はどうかな?