ダイエット失敗
ダイエットは失敗です!!!
そりゃそう!!!!!!!!!!!!!
バカ!!!!!!!!!!!!!!!!!
なぜ?
興奮を冷ますために段落を分けました。すみません。
「ドーナツなんて食べて、痩せるどころか太ったろ?あぁ愚か愚か」と笑っている人もいるだろうけど、
それは違う。
「痩せちゃった」から失敗なのだ。
…うん、順を追って説明するからね。まだ閉じるのはやめてね。
そもそも論
そもそも、このダイエットの目的は何だったのか?
「カッコいいマッチョになること」だ。
では、そのための手段は何だったのか?
「筋肉量を維持して体脂肪だけ落とすこと」だ。
前提として、僕は筋トレが好きだ。週4~5回はジムに通って筋トレをしている。
意外に思われるかもしれないが、筋トレで手に入れた筋肉の上には、どうしても脂肪が乗ってしまう。
例えば腹筋。何百回も腹筋運動をしてバキバキのシックスパックが手に入っても、その上のおなかの脂肪を取り除かないことには、綺麗に割れたシックスパックは見えてこない。シックスパックは確かにあるのに、外からは見えない。これはとても悲しいことだ。だってそれが見たくて筋トレしてるんだから。
しかし、これはもう仕方のないことで、筋肉をつけるために必要な「たんぱく質」を多く含む食品には、体脂肪のもとである「脂質」が含まれていることが多いのだ。それとあわせて筋トレのエネルギー源である「糖質」を摂ると、どうしても「脂質」が体脂肪として蓄積されてしまう。
つまり筋肉をつけると、否が応でも同時に体脂肪がついてしまうのだ。
だから筋トレで良い身体を手に入れるためには、以下のふたつのフェーズが必要になる。
①体脂肪が増えるのは我慢して、たくさん食べて筋肉をもりもり増やす「増量期」
②体脂肪を減らすことに特化して、食事量を減らす「減量期」
①でついた体脂肪を②で減らすことで、結果的に身体には筋肉だけが増える。「身体+(筋肉+体脂肪)-体脂肪 = マッチョ」という方程式だ。
僕はもともと食も細く、ひょろひょろの身体だった。筋トレを始めた頃は54kg。そこから1年半ほど「①増量期」を継続し、体重は74kgになった。
その差なんと+20kg。これは自分で言うのもなんだけど、めちゃくちゃ頑張ったと思う。実際、筋トレに理解のある人はみんな褒めてくれる(うれしい)(体重が増えて褒められる世界もある)
ただこの20kg、すべて筋肉ってわけではない。体脂肪もしっかりと増えている。筋トレを始めた頃の体脂肪率は10%程度だったのに対し、今の体脂肪率は14%。ざっくり計算すると、体脂肪の重さは5.4kg→10.4kgだ。
つまり筋肉が15kg増えると同時に、体脂肪も5kg増えていたのだ。
実際、自分の腹を触ると、確かに綺麗に割れている。
でも、それは見えない。5kg増えた体脂肪で覆われて、せっかく1年半かけて育ててきた筋肉に、僕はまだ出会うことができていない。
よし、と心を決めた。筋肉に会いたい。
減量期に入ろう、と。
敗因
しかし結論から言うと、この減量は失敗した。
「失敗」とは?
「筋肉まで落ちてしまった」のだ。
「筋肉は維持しつつ体脂肪だけ落とす」…これ、言うのは簡単だが、実際にやるとめちゃくちゃ難しい。
まず、「筋肉の分解」と戦わなければならない。
どういうことかというと、人間の身体は摂取カロリーを減らしたとき、エネルギー源として筋肉を分解してしまうのだ。
これは非常に皮肉なしくみで、「筋肉を増やすために筋肉を減らす」という状態になってしまう。筋肉を増やすための筋トレをするために、筋肉を分解してエネルギーにする、ということだ。
だったらエネルギー源を、と糖質をとれば、脂質が体脂肪として蓄積されてしまう。しかし糖質をとらなければ、筋トレで筋肉が分解されてしまう。
そう、八方塞がりなのだ。
これを防ぐためには、「筋肉の合成量 > 筋肉の分解量」という不等式が常に体内で成立している必要があるのだが、僕はこれが上手くできなかった。
プロのボディビルダーはこれを生業とし、体脂肪率を自在にコントロールできるのだが、自分がやってみて分かった。彼らすごすぎる。言うは易し行うは難しとは、まさに筋トレの減量期のことに違いない。
元々ひょろひょろだった僕の身体は、摂取カロリーが減った瞬間次のような命令を出した。
「おい、元々備わってなかった筋肉?とかいうコスパの悪いパーツをどんどん分解してエネルギーにしろ!!!」
そう、実は筋肉は存在しているだけでも大量のカロリーを消費する。元々筋肉のなかった僕の身体は、1年半かけて育てた筋肉のことを「カロリーばっか食う奴」として疎ましく思っていたのだ。
筋肉はガンガン分解された。一度分解に傾いたそのムーブは、簡単に止めることはできない。走り出したジェットコースターを止められないのと同じだ。体脂肪も徐々に減ってはいたものの、筋肉の分解量からしたら微々たるものだった。
…実はドーナツを食べていたのも「戦略」だったのだ。思いきりカロリーを摂ることで身体に「あれ?カロリー足りてるじゃん」と錯覚させる、「チートデイ」というれっきとしたテクニックだ。(でもそんなことマジメに書いても何も面白くないから、自虐ネタとして昇華した)
ただ、そんな小手先のテクニックではそうにもならないほど、筋肉は分解されていた。正直怖くて筋肉量のビフォーアフターは測れていない。だから数字は不明だが、毎日鏡に映る僕の身体は、確実に小さくなっていった。
これは、失敗だな。
そう思うに十分な時間(2ヶ月)が流れ、僕は今日から減量をやめた。
これから
いま、減量はストップしたものの、これを避けて生きていくことは絶対にできない。いつかはまた挑むのだ。
今回は「自分が減量向きでない身体である(筋肉を分解しやすい身体である)」ことが分かっただけでも立派な成果。これを活かして僕は今から…
増量期に入る。
「多少減っても問題ない」くらいの筋肉を付けてから、満を持してまた減量に挑みたいと思う。
これを端的に言うと、「減量で筋肉が減ってもいいように、もっと筋肉をつけておこう!」…例えるなら「パワータイプの敵に勝つために、もっともっとパワーをつけよう!」みたいなもので、巷で言われる「あいつら脳みそまで筋肉だからwww」って、このあたりから来ているのかもしれない。
今日の筋トレ
脚。