エッセイ

なぜ、ゼロカラコンピを作るのか?

4枚目も無事に発売しました

私、月岡がプロデュースしたアルバム「ゼロカラカンパニーコンピレーションVol.4」が発売しました。

 

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トラブルの類もあったけど、何はともあれ無事に発売できてよかった。参加してくださったみなさま、本当にありがとうございます。「参加者ゼロだったらどうしよう…」と不安になっておろおろし、最終的には何十人も来てくれて泣きそうになる。そんなことを、僕はもう4回繰り返しています。

たった4回、されど4回。4回も安心させてくださってありがとうございます。

 

さて、今日は「なぜ、ゼロカラコンピを作るのか?」というテーマでブログを書いてみます。私のYouTubeを観ているDTMユーザーが作った曲を、一枚のアルバムにまとめてサブスク配信。……まとめる?そんなことしなくたって各々で配信すりゃいいのに。そもそも作った曲を発表する必要ってあるの?サブスクって儲からないんでしょ?そんな疑問に答えていきます。

よし、じゃあここからは敬語やめよう。どうぞ!

 

なぜ、ゼロカラコンピを作るのか?

 

ゼロカラコンピはインターネットを使った「定期演奏会」だ。大学の軽音サークルが年に数回開催しているアレ。懐かしい人もいるのではないだろうか。

年に4回開催しており、春夏秋冬、具体的には4月、7月、10月、1月にアルバムを発売している。毎回参加してもいいし、暇なときだけ参加してもいい。強制力はないけれどいつでもそこにあり、来たい人だけが好き勝手に集まる。お互いの曲についてコメントし、輝いていたミュージシャンに憧れて、次へのモチベーションとする。

 

ゼロカラコンピとは、そういう場所だ。

 

 

音楽を生涯の趣味にするためには2つ欠かせないものがあると思っていて、それは「聴かせること」と「続けること」だ。人に聞かせてリアクションを貰えないと曲作りのモチベーションは無くなってしまうし、作り続けていないとクオリティが上がらないのでいつか必ず自分の曲に飽きてしまう。逆に言えば、「聴かせて」「続けて」さえいれば、音楽と共に生きていくルーチンは絶対に完成すると思っている。(もちろん音楽を単なる趣味にとどめたくない人はここに「収益化すること」が入ってくるのだが、それは先に述べた2つを満たした上での高級な条件なので今回は考慮しない)(でもいつかその話もしたい)

 

もっと厳密な話をすれば、「続けること」は「聴かせること」の延長線上にある。他人に聴かせず、自分が楽しむためだけに音楽を作り続けることはほぼ不可能だからだ。だから結局、音楽と共に生きるにはまず「聴かせること」が大切であり、それさえクリアできれば、なし崩し的に他の条件は満たしていける。「聴かせる」ことができれば「続けられる」し、そうすればいつかは「収益化」もできる。

 

ゼロカラコンピは「聴かせること」「続けること」に特化したコンピレーションアルバムだ。参加者はうちのYouTubeを観ているDTMユーザーたち。僕のチャンネルを見ているということは、ほとんどがDTM初心者のはずだ。各々の熱量を持ってDTMを始め、YouTubeで一生懸命勉強し、ある程度のものを作れるようになって、さあみんな俺の音楽を聴いてくれとネットにアップ!翌日「さぁ何人が聴いてくれたかな?」とわくわくしてネットを開くと、

 

なんと、再生回数は6回。

 

6回。

 

 

…6回!!!?????

 

 

悲しいかな、これが平均的な現実だ。しかも6回のうち2回はアップロードの確認を複数デバイスでした自分である。内訳で言うと自分(スマホ)、自分(PC)、フォロワー、フォロワー、フォロワー、家族。

これ、笑い事じゃない。自分の事だと思って想像してほしい。DTM機材はなかなか高価で、全部揃えるのに数万円はする。それに勉強に費やした時間と、作曲に費やした熱量まで上乗せだ。そこまでやって……そこまでやって再生回数6回???

しかも、しかもだ。おそらく次の曲の再生回数は落ちる。物珍しさで聴いてくれたフォロワーが聴いてくれなくなるからだ。初めて作った曲のクオリティなんて、余程の天才でもない限り「お察し」で、フォロワーはそのような音楽に時間を割いてはくれない。……かと言って、じゃあクオリティが高くなるまで誰にも聴かせずに曲を作り続けられるかと言えば、そんなことは不可能である。モチベーションが続かない。

ネットはかくも残酷で、ライブハウスにでも行かない限り、他人に自分の曲を聴いてもらうことは本当に難しい。でもDTMユーザーが路上ライブ?ライブハウス出演?コロナ禍で?……無理である。

 

じゃあ彼らは音楽を続けられないなのか?辞めるべきなのか?向いてなかったのか?

それは明確に「NO」である。ていうか「NO」であってくれ。これが「YES」になる世界なんて残酷すぎる。

 

彼らのどこが悪かったのか?「他人に聴いてもらえなかった」ことだ。

ではなぜ聴いてもらえなかったのか?「個人の拡散力が弱い」からだ。

 

個人の拡散力が弱いなら、彼らは『束』になるべきだ。しかし、『束』は偶発的には生まれない。誰かがその『束』を統率し、同じ方向に導くべきだ。

 

……じゃあその「誰か」って?

 

 

それは、おこがましくも私である気がした。

 

 

私にはサブスク配信のノウハウがある。YouTubeの拡散力もある。そもそも参加者たちは私のYouTubeを観ているのだから、きっと楽曲を預けるに値する程度の信頼もしていただけている。

 

私がやらずに誰がやるのか、とすら思った。

 

 

そんな思い上がりから始まったゼロカラコンピが、もう第4弾まで出ている。幸いにも「これからも続けてください」「これをモチベーションに音楽続けてます」「音楽活動のきっかけをくださってありがとうございます」と言った声が私のもとにたくさん届いている。ありがたい限りである。

信じてついてきてくれる人達の期待に応え続けられるよう、現状に甘んじず、改革を恐れず、常に柔軟な発想力を持って運営していこうと思う。

第5弾も決まっているゼロカラコンピ。みんなで良い『束』を作りましょう。

 

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