2月27日。今日ボクは24歳になった。
正直に言うと、何の実感も湧かない。いつも通りの自分、いつも通りの平日、いつも通りの風景…
…いや、ここはいつもの風景ではない。ここは…ここは…
な・ご・や・だー!!!!
…などと盛り上がってもひとり。なんて虚しい幕開けだろう。
24歳…24歳かぁ…。
この煮え切らない気持ちをどうしてくれよう。
いや逆に、この煮え切らなさこそが、24歳の象徴とも言える。
将来に対する漠然とした不安や、何も成し遂げていない焦りや、常に空回りしているような虚しさ。
この煮え切らなさ。たぶんこれが24歳なのだろう。23歳との一番の違いは、自分の稼ぎで飯を食っているところだが、それでも大人になったような気は全然しない。
大人ってなんだ。自分の稼ぎで飯が食えたら大人なのか?
それはなんか、違う気がする。理由はと聞かれると難しいが……やっぱりなんか、違う気がするのだ。
「自分にしかできないこと」で飯を食えたら大人なのかな。そうなれたとき、自分はどんな気持ちになるのだろう。…そうなれるのは、いつだろう。
いやしかしその定義だと、世の中に大人ってどれほどいるんだろう?それは捉え方次第では、多くの人間に対しての侮辱にならないか?そもそも「自分にしかできないこと」なんて、本当にあるのか?あったとしてそれは、全人類に平等に与えられているのか?
考えれば考えるほど、分からなくなる。24歳。まだまだ理想の自分には程遠い。名古屋駅でひとり。