今の家には、浴室乾燥機がある。
大学生の頃はなかった。だから雨が降ると6畳ワンルームに洗濯紐を引いて、部屋の半分ほどを占拠して干した。
特に夏は地獄だった。湿度はあっという間に80%を超えた。よくギターが無事でいたものだと思う。
でも、今は違う。文明の力を手に入れたのだ。
考えた人、天才だなあと思う。だって普通、服を乾かすなら「湿気の少ないところ」を選ぶと思うんだ。それを家中で一番湿気の高い風呂場で…。
「ハイパー強い乾燥機を設置すれば、風呂場の水気ごと何もかも乾くだろう!!!」という発想。天才。こういうキテレツな発想こそが、後世に残っていくのだ。
10月7日。今日は見事な秋晴れ。洗濯物はもちろん外に干している。
でもいつの日か、「洗濯物を外に干すなんて!」という時代が、来るような気がしてならない。