レビュー

ビリー・ジョエルの「ピアノマン」という映画。

ここ数日、ビリー・ジョエルの「ピアノマン」ばかり聴いている。

リリースはなんと46年前!ボクの親がまだ子供だった頃の歌だ。

土曜の夜、ライブバーに集まるいつもの顔ぶれを描いている。ライブバーを意識したのか、イントロはジャジーなピアノソロからはじまる。

歌は綺麗に「イ(ン)」で韻を踏みながらはじまる(ここでツッコミを入れるのはオヤジクサいぞと思って自重するも、我慢できなかったが故のこの一文)。Saturday…in…me…gin…英語ならではのさりげない韻踏みが心地良い。

とにかく歌詞とメロディのハマり具合がハンパじゃない。この歌詞にしてこのメロディ、このメロディにしてこの歌詞あり、である。身体を揺らす陽気な3拍子と、どこまでもポップな楽器隊。そこを貫くビリー・ジョエルの真っ直ぐで説得力ある歌声。…細部まで計算され尽くされたこのエンターテインメントを、ボクらは他に知っている。

 

そう、映画だ。

 

ビリー・ジョエルの「ピアノマン」は、もはや映画なのだ。

 

そう思って聞いてみれば、どこか報われない登場人物達のアフターパーティのようにも聴こえてくる。そう、目では楽しめない音楽だからこそ、イメージの世界でいくらでも景色が見えるのだ。

ピアノマンはもちろん、ビリー・ジョエル。あなたしかいない。

And you've got us feelin' alright
お前の歌声は俺達の明日への力なのさ

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