映画「ボヘミアンラプソディー」(ネタバレなし)

ボクはクイーンは聴かない。それでも見てよかったと思えた。

しかしながらこの映画、ネタバレなしだとまるで書くことが無い。誰々が~とか、あの曲が~とか書きたいのだが、それだとアウトになってしまう。

少し自分の話でもしよう。

 

大学生の頃バンドを組んでいた。男4人の、シンプルなロックバンドだ。軽音楽部で結成したバンドだったがフロントマンの野心が強く、部内を飛び出してライブハウスに出たり、自主製作のCDをガシガシ作ったりしていた。

フロントマンは、ずっと何かに焦っていた。何に焦っていたのか今なら分かるが、当時の彼には分からなかった。焦燥感を持て余した彼は、時に音楽に、時にバンドメンバーに感情をぶつけていた。壊れたモーターカーのように独走し、ブレーキの踏み方など露知らず、決してギアから足を離さなかった。

結果、ワンマンライブまではできた。しかしそれを機に、バンドは解散した。彼はワンマンライブをきっかけに、このバンドに区切りをつけようと密かに決めていた。

翌年度、彼は新しいバンドを組んだ。モットーは「肩の力を抜く」。野心などまるでなかった。今思えば、また暴走して誰かを傷付けるのが怖かったのかもしれない。ユルく活動した結果、一年でバンドは解散し、今に至ることになる。

 

映画を観終わった後、Twitterを開くと昔のバンドメンバーが会話していた。他愛もない内容だったが、SNSで滅多に会話しない彼らがこのタイミングで全員集合しているのは、なんとも不思議な光景だった。そして無性に愛おしくなって、「みんな元気?」とLINEを動かそうとして、すぐにやめた。

そして気が付いた。不満も不安も尽きなかったけど、あのバンドをやっているときが、ボクには本当に幸せな時間だった。

ボヘミアンラプソディーが、「昔バンドのフロントマンをしていた人間」にもっと届きますように。

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