短編小説
下から順番にお読みください。
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2021/12/23
ディナーショーなんて、おじさんが行くものだと思っていた。 12月中旬、月の見えない夜のこと。森田友和は、ダウンジャケットのポケットをまさぐりながら、仙台駅西口のペデストリアンデッキを歩い ...
2019/9/28
タメになってたまるかマガジン【小説】コスプレイヤーの復讐(前編)https://hikohotsukioka.com/cosplayers1「要はさぁ、ただの復讐なわけ」 黒原渚はそう言って ...
2019/9/27
「要はさぁ、ただの復讐なわけ」 黒原渚はそう言って煙草をくわえると、「火」と言ってライターをクイッとさした。薄暗い店内の個室にはムーディーな音楽が流れており、隣に座る月野春彦は言われるが ...
2019/3/7
「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である」と言ったのはチャーリー・チャップリンだが、本当にそうか、と立花光一は疑っている。何年経ってどれだけ遠くから見ても、悲劇は悲劇のまま。それを喜劇と ...
2019/2/24
夕焼けの差し込む放課後の教室で、堤直樹は立花咲と向かい合っていた。 「サキがあんたに話したいことあるって」と向井文香に言われたのが、5時間前のことだ。 幼馴染 ...
2019/2/20
岸川志穂は4月から就職する会社の一室で、とてつもない場違い感に苛まれていた。 会場として用意されたその部屋には、簡易的な机と椅子だけが設置されていた。8畳ほどの小さな密室に通されたのは、 ...
2019/2/18
池原のぞみは、食後のデザートをプリンにするかバウムクーヘンにするかで悩んでいた。 友人の月野春彦の住む、小さなベッドタウン。その駅前の居酒屋で、池原のぞみはタブレット型のタッチパネルを手に、もう30秒 ...
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