エッセイ

クールビズの味方、その名も「感動パンツ」

長いようで短かっやっぱり長かったGWが終わり、学校なり仕事なりが始まった現実を、受け入れられない人も多いのではないだろうか。

ボクもなかなか現実を直視できない。しかし社会は周り続け、ボクは今日から仕事と同時にクールビズも始まった。

 

一応説明しておくと、クールビズとは「地球のために冷房の設定温度を高くしようね!その代わりジャケットは脱いで、シャツの第1ボタンも外していいよ!」という政策である。日本中のオフィスメンがジャケットを脱ぎ、シャツの第1ボタンを外し、何も考えていない顔で冷房を23度にキメる。なんとも笑える政策である。

 

そんなクールビズが、今日からボクの職場でも始まった。UNIQLOの感動パンツ(本当に何も履いてないみたい!)を身につけて、薄いシャツ一枚で東京に出られるのだ!

 

でもクールビズって、実はそんなに好きじゃない。そもそもボクは夏服が嫌いだ。露出が多かったり、下着が透けて見えたりする格好には、素直に嫌悪感を覚える。

しかししかし暑さには逆らえない。炎天下の中、ジャケットを着るのは無理だ。死んじゃう。だからボクは泣く泣く、薄いシャツに包まれて街に出る。鏡に映る自分のシルエットに、辟易する。

 

ただひとつ。

感動パンツの性能には、うん、確かに感動している。先も書いたが、本当に「履いていない」みたいなんだもの。

なんというか風呂上がりにパンツ一丁で歩き回っているときに限りなく近い。東京の街を。パンツ一丁で。いやマジで。

パンツ一丁で食う富士そばは旨い。今年の夏に、都会の駅前で判明した新事実がこれである。なぜだか遠くで、サイレンの音が聞こえる。

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