「クリープハイプのすべ展」に彼女と行ったバンドマン、全員死にたくなった説。

こんにちは。クリープハイプ展にバンドマンと行ったバンドマンです。

元カノが、クリープハイプのファンだった。もっと平たく言うと、よくいる邦ロック好きの女の子だった。

「俺たちバンド始めて10年、あのとき観客として眺めていたこのステージに、いまこうして立っています!!!!」

みたいなMCで泣いちゃうタイプの、どこにでもいる普通の女の子だった。

クリープハイプのファンは大きく二つに分かれると思っていて、そういう女の子か、売れないバンドマンかだ。そして売れないバンドマンは、得てしてそういう女の子と付き合う。そしてこっぴどくフラれて、劣化版クリープハイプみたいな曲を作る。この輪廻から外れるのは不可能であり、頑張って外れたとしても、ちっぽけなホームページで毎日くだらないブログを投稿するのがオチである。

話が逸れた。クリープハイプのすべ展に彼女と行ったバンドマン、全員死にたくなった説。というタイトルだった。

展内では部屋ごとに決まった楽曲が流れており、それをモチーフにした展示が施されていた。例えば、

イノチミジカシコイセヨオトメ

愛の標識

寝癖

 

といった具合。ふざけ倒した展示から、真面目な思いを綴った展示まで、クリープハイプというバンドの「バランスの良さ」がよく出ていた。

展内では、女が写真を撮り倒し、前髪の長い男がやるせなく佇んでいる、という構図が多く見られた。あのとき彼は何を思っていたのだろうか。あのときアサヒの500ml缶を渡したら、友達になれただろうか。

彼女がメジャーバンドに夢中になっている時のあの気持ち。あれだけはバンドマンの特権だ。苦虫を噛み潰したようなあの感情が、展内には充満していた。

「俺もいつか、これやりてえ。」

口には出さずとも、おでこに書いてある。前髪で隠れて見えないが、僕にはわかる。だって僕も、そう思っていたから。

一緒に行ったバンドマンとは、終始無言に近い状態で回った。お互いに言いたいことはわかっていて、それでも核心に触れようとはしなかった。でないと、どうにかなってしまいそうだった。

クリープハイプの思うつぼだ。これからも聴いちゃうんだろうな。あぁ悔しい。

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