エレキギターのレコーディング(後編)

 

エレキギターのレコーディング(前編)

ライン録りの方が優れている理由は、ふたつある。

 

①圧倒的に手軽

たとえばマイク録りをしたいと思う。

まずスタジオに電話する。予約を取る。ギター、マイク、エフェクター、PC、電源、オーディオインターフェース、財布…ひとつも忘れないように家を出て、スタジオへ向かう。スタジオの扉を開けて、PC諸々を正確にセッティングする。そこまでしても隣室が爆音バンドだったら、その日は中止となる。

…お判りいただけるだろうか。めちゃくちゃメンドクサイのである。録りたいと思ってから録るまでのストレスが多すぎる。障害を乗り越えて無事録り終わっても、家に帰ってノイズが入っていましたとなれば全てが水の泡なのだ。

ボクはこう思うのだ。「そこまでしてマイク録り、する?」

 

➁後から音色を変えられる

まあなんだ、①は、10000歩譲って目を瞑っても良い。準備がストレスにならない人もいるだろうし、隣の部屋も取ればいい。4人バンドがみんなで協力すれば、4分の1の手間で済む。

しかし➁は、もう絶対マイク録りにはできない。ライン録りはPCの中で音を完成させる関係上、後からいくらでも音色を変えられるのだ。

「もっと歪みを落としたい」これはもう絶対にライン録りにしかできない。マスタリングと呼ばれる工程で全体を薄く歪ませるので、ギターも録ったときより歪んで聴こえる。そう、実は「録り音=完成形の音」ではないのだ。

マイクで録った音を、歪ませることは出来てもその逆は出来ない。手軽に行えて、全体を見ながら音色の微調整が出来る。これこそが、ライン録りの神髄だ。

 

そして肝心の音色はというと、技術の進歩によって、もはやラインもマイクもほとんど同じ音が出る。川谷絵音さんのライブは、マイクを止めてラインで音を出している。世界中の名だたるミュージシャンが、ラインの音を認めている。中には「マイクよりも良い音がする」という人さえいる。

今はまだマイク録りが主流だが、近いうちにライン録りにその座を明け渡す。レコードがCDに変わったように、マイク録りは過去のものとなる。ボクにはそんな気がしてならない。

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