ネタバレになるから詳しくは書かないが、ある男の半生を描いた洋画だ。
時に喜び、時に落ち込み、そこには愛する人がいて、家族がいて。あたりまえの人生をあたりまえに描いた、90年代の名作だ。
「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで中身は分からない」
これはこの映画発祥の有名な言葉だが、ボクにはこれ以上に胸に響いた言葉がある。
「本当はみんな、それぞれ運命を持っているのか、
それとも、みんな風に吹かれて漂っているだけなのか。」「でも僕は両方だと思う。
多分両方が同時に起きるんだと思う。」
クライマックスで主人公の言ったこの言葉が、染み込んで消えない。
今を懸命に生き、どんなに誠実な人にも、残酷な日は訪れる。
人を欺き利用し、悪魔のような人にも、幸せな日は訪れる。
それは運命か?はたまた風に流された結果か?
答えは誰にも分からない。
それらは同時に絡み合い、干渉しあい、ボクらはその「結果」だけを見ている。
その「結果」を運命と思うか、努力の賜物と思うか、他人のせいと思うか。
考え方次第で、人生の見え方はガラリと変わるはずだ。
…余談だが、ボクが今の会社に入ったのは「付き合っていた女性と同棲するため」だ。
しかし今や彼女はここにおらず、ボクは帰る家も、会社にいる理由も失った。
それから引っ越し、ツイキャスを始め、ブログも始めた。音楽制作も、ちまちまと再開した。
この人生がどこへ飛んでいくのか。答えはわからないけれど、どうせ風に流されるなら、できるだけ遠くまで飛んでいこう。
蓋を開けたらチョコレートはありませんでした。そんなのは嫌だから。誰かに食べられる前に、ボクが全部食べてやろう。