あれ?もしかして私『O脚』…?
今日ふと、そんなことに気が付いた。姿見の前だ。
24年間、どうも自分はガニ股な男だとは思っていた。でも、「たまたまそう思うときはガニ股なのだ。疲れているのだ」というウルトラポジティブシンキングで、どうにかこうにか誤魔化していたが、今日、ふいに、真実を見た。
「僕はガニ股だ!!!!」
ところでガニ股のことをO脚と言うらしく、自分がO脚かどうかは「かかとをつけて立ったときに膝がくっつくかどうか」で分かるらしい。
くっつかなかったら、O脚だ。みなさんもぜひやってみてほしい。さあ、今、ここで。
そしてO脚の方は、一緒に筋トレを頑張ってほしい。
O脚は筋トレで改善するらしい。
らしい、ばかりで申し訳ないが、すべては今日、気になって調べた急造のネット知識なので勘弁してらしい。じゃなかった、勘弁してほしい。
O脚の原因は「内腿の筋力不足」らしく、だから内腿の筋肉である『内転筋』を鍛えれば改善するらしい。
内転筋を鍛えるには、自宅なら足を大きく外側に開いたワイドスクワットが有効だが、ジムでマシンが使える人は『アダクション』が有効らしい。
と、いうわけで、いそいそとジムへ。今日は『アダクション』をやってみよう。
内腿の動きなんて、生まれてこのかた意識したことが無かった。だから自分にどれほどの筋力があるのかわからないし、そもそもどうやって内腿に力をこめるのかもわからない。
そして、まずは平均的な負荷で…と『アダクション』をはじめた僕は、次の瞬間、愕然としたのだった。
めちゃくちゃ辛いぞこれ。
最初の5~6回はいい。それ以降、ある程度続けたあたりで、内腿が焼けるように痛くなる。痛いというか、熱い。摩擦したかのような熱を帯びた内腿が、股関節から脳みそに直接刺激を送る。「もうやめて!」「力を解いて!」「いますぐやめて!」
しかしそれもそのはず。(おそらく)生まれて初めて力をこめたのだから。いや、無意識に力を使っていたことはあっただろう。でも、「これから私は内転筋に負荷をかけます。いいですか?3.2.1…GO!!!!」という経験は、いまだかつてなかった。だからなのか、ちょっとばかしの筋トレで、僕の内転筋は悲鳴を上げた。ちょうど生まれたての小鹿のように。
それでも気合で15回×3セットを終え、立ち上がるとつりそうになった。あ、つまり立つのに重要な筋肉なんだな、ということをやっと自覚した。来年には姿勢のいいマッチョになってやるからな。見てろよ、内転筋。
そんなわけで、筋トレメニューに『アダクション』が仲間入りした。これでO脚を矯正し、素敵な立ち姿を入手できる!
らしい。