ボードゲームが流行っている。…ボクの周りで。
大学生まではドミニオンしか知らなかったが、ここ数週間で、カタン、スプレンダーを教えてもらった。いずれも評判の良いボードゲームだ。
名作、と呼んで差支えないだろう。3つのゲームのどれもが奥深く、スリリングで、やればやるほどボクはのめりこんでいった。
そして今日、遂に自分でボードゲームを買うに至った。名を「ダイスフォージ」という。開封し、友人とふたりで4時間どっぷりと遊んだ。時間が経つのがあっという間、なんてもんじゃなかった。ケチな我々が「時間が足りない」と言って、1000円払ってテーブル使用の延長申請をした。
ところで、ボードゲームは金がかかる。ダイスフォージは6000円した。レジに行くまで様々な葛藤があった。
しかし文字通り蓋を開けてみれば、6000円は良心的な価格だったことが分かる。精工に作られたアイテム、デザインの凝ったカード、片付けまで考えられた完全無欠のパッケージ…そして何より、考え抜かれた「ルール」!
やればやるほど「気づき」があるのが、「奥深い」とされるゲームのスゴいところだ。最初は専門用語だらけでワケが分からない盤面も、やればやるだけ「流れ」や「定石」や「強弱」が見えてくる。脳みそがフル回転して、全身が喜んでいる。きっと麻薬的な成分が出ているに違いない。1回戦が終われば、誰も何も言わずとも、2回戦の準備が始まるのだから。
6000円なんて、安い安い。1ゲームするたびに得られるのは、映画や小説に匹敵する爽快感と、「何度でも遊べる」という無敵感。おまけに、友人を家に呼ぶ口実にもなる。ボードゲーム、いいですよみなさん。