ふゆじたく。その2

まさかこのしょうもない記事に続編があるとは、露ほども思わなかっただろう。

しかし続編はあるのだ。続編のない物語などありはしない。すべての物語は現在と地続きで、未来永劫続いていく。変わらないものがないように、終わらないものもないのである。

 

さて。

 

オシャレに敏感な人にとっては「衣替え」は楽しいのかもしれない。でもボクのようなズボラ人間にとって、それは苦痛以外の何者でもない。

なぜかって、着たい服が一枚も出てこない。「冬になったからこれが着られる!」という喜びがないのだ。「あぁーこれ。去年思考停止で着てたニット。」「うわぁこれ。3万回履いたジーンズ。」といった感じで、「ワクワク」が一切ない。一切だ。

そこで心機一転。服を買うことにした。一点だけ、特別な服を買おう。そう決意し、ZOZOTOWNなる通販サイトに会員登録し、ネットサーフィンならぬアプリサーフィンを始めた。

なにがいいだろう。一番着るもの…外に出かけたくなるもの…。

 

コート。そうだ、コートを買おう。

 

あえてちょっと良いやつを買おう。大事にできるように。…1時間の吟味の末、グレーのロングコートを購入した。

クレジットカードを登録するとき、少し誇らしかった。お前もようやく、アマゾンとサウンドハウス以外の居場所を見つけたか。さながら大学でインカレテニスサークルに入部した、パソコン部男子のような心持ちであった。要するに結構しんどかった。

 

今日、それが届く。これからは思考停止ニットや3万回ジーンズだけでなく、いろいろな服を着よう。少しはオシャレに、気を遣おう。だってオイラ、東京さ出てきたんだべ。いつまでも田舎モンじゃ、いられねえっぺさ。

来年の衣替えでワクワクしたらボクの勝ち。そういうことにした。だからこの物語は、まだ終わらない。どんなにしょうもない決意でも、こうしてブログに書くことで、未来永劫残るのだから。

何万回ジーンズになるか、いまから楽しみである。え?それは違う?

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