エッセイ

で、そこは吉祥寺だった。

…で、二日酔いを治し、ネカフェを出るとそこは吉祥寺だった。

仕事を終え、吉祥寺駅に向かう。すっかり二日酔いもなくなっていたため、少し吉祥寺を散策する。

 

「吉祥寺はなんでもある」と言うが、その通りだと思う。

「〇〇が見たい」と思ったら、大抵は店がある。駅ビルで服を見て、ヨドバシでボドゲを見て、ジュンク堂で本を買った。

 

なんとなく、帰るのが惜しい。昨日からずっと、吉祥寺に24時間以上いたことになる。クリスマスの装飾が輝き、街は静かに浮ついている。ここから埼玉に帰るのか…と後ろ髪を引かれながら、ぎゅうぎゅうの満員電車に乗った。

本は、読めなかった。

-エッセイ

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