音楽

告白。

実は1月前にベストアルバム「YOUNG」をリリースしてから、作曲が出来なくなっていた。曲の断片みたいなものはポツポツと出てくるのだが、それを最後まで作りきることができなかった。

いや、違う。作ろうとしなかった。

 

懺悔を込めて正直に言おう。

やる気が出なかった。

 

燃え尽き症候群、スランプ…。形容する言葉は幾つかあるが、そのどれなのか分からなかった。ズルズルと年末に突入し、気が付いたら年が明け、こうして1月も終わろうとしている。

 

そして考えに考え抜いた結果、ひとつの結論にたどり着いた。

 

ボクは…作品にレスポンス無いのが寂しかっただけだ。

 

YOUNGを出した後、周囲から前作(ほんとうのこと)ほどのリアクションは得られなかった。それはきっと、住環境が変わり近くにリスナーがいなくなったから…に他ならないのだろう。

だがそんなことは関係ない。…ただ、誰かに声をかけてほしかった。それだけなのだ。

 

みっともないなあ。まるで泥団子を捏ねる子供だ。

自分のエゴで作ったくせに、人から評価されないといじけるだなんて。

 

音楽を作り始めたころから、ずっと思っていたことがある。それは大学生の頃は机上の空論だったが、今は現実となり、そして確信に変わった。

 

「クリエイターは、作品に対するレスポンスが無くなった瞬間に、ものづくりを辞める」

 

自分とて、例外ではない。引っ越し、就職、バンド解散、そして音楽をやめる人。そんなのたくさん見てきたじゃないか。

 

月岡彦穂。せめて君は、いっちょ踏ん張ってほしい。折れるな。立て。

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