高速バスか。新幹線か。

なにを思い上がっていたんだろう。

11月2日。ボクはそう思った。3日に仙台に行くために、新幹線を取ろうとしていた時だった。

ふと思った。なぜ新幹線なのか、と。

働きはじめてから、長距離移動は新幹線がメジャーになった。学生時代よりも懐に余裕が出て、代わりに時間がなくなったからだ。文字通り、お金で時間を買っていた。

時期にもよるが、仙台~東京の新幹線は、高速バスの2~4倍の値段がかかる。その値段差は即ち、快適さと時間短縮の価格である。だから決して、新幹線は高価な買い物ではない。その人の「お金・時間・心持ち」の総合値を価値とみなせば、払っている価値の総量は同じだからだ。

だから、「欲しいもの」に準じた買い物をするべきだ。「お金」がないなら高速バス。「時間」がないなら新幹線。それがあるべき姿だ。

しかし11月2日。ボクはその原則を見失っていた。端的に言えば、思考停止で新幹線を選んでいた。今回の旅行は時間がある。なのにボクは、「以前新幹線だったから」という理由だけで、高速バスの選択肢を棄てていたのだ。そして無性に寂しくなった。

環境が変われば人も変わる。良くも悪くもどんどん変わる。そして「思考停止」は、最も愚かな成長のひとつだと思う。余裕が出てきた副作用は、思わぬところで顔を出す。これは皮肉であり、とても寂しいことだ。

てなことを、スーツを着た満員電車の中、5秒くらいで考えた。高速バスに乗って、11月3日。今日は仙台に行く。

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