エッセイ

音楽を聴けば。

最近寒くないですか?

梅雨で、雨で、毎日朝と夜が寒い。今日は昼も寒かった。空はどんよりと灰色で、街行く人々も心なしか憂鬱そうだ。電車の席に座れなかったサラリーマンの舌打ちが、陰鬱とした車内にパチンと響くのがよく聞こえる。

天気なんかに左右されるな、とは言えない。かくいうボクも、さすがにこんな日はテンションが上がらない。

 

そんなときは、音楽を聴くに限る。

 

本当は家のスピーカーを爆音で鳴らしたいところだが、集合住宅においてそうはいかない。

ボクはヘッドホンをつける。

耳が壊れるギリギリまで音量を上げる。部屋の電気を消して、旨い酒を用意する。

再生ボタンを押して酒を喉に流し込めば、そこはもう立派なライブハウスだ。

暗い曲で感情の底まで沈むのも、ロックで頭を振るのも、バラードで涙するのも良い。音楽は人の心の栄養剤だ。生活に必須ではないが、ないと困る。

 

音楽は、人生をより豊かにする。そんな素晴らしいものに携わっていることを、今更ながら誇りに思う。

-エッセイ

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