YOUNGのレコーディングが終わったところで、次に待ち受けるのはミックスとマスタリングである。
POINT
ミックス…楽器や歌のボリュームや質感、奥行きや音域バランスなどを調整し、綺麗にまとめあげること。
マスタリング…ミックスされた音源の聴覚上の音量を、市販の音源のそれまで跳ね上げること。
簡単そうに聞こえるかもしれないが、これがなかなか難しい。これだけで食べている人もいるくらい、奥深い作業なのだ。ボクもこれらを始めてもう6年目になるが、まだまだ完成には程遠い。というか完成なんてない。「良い音」に正解なんてないからだ。
それでも自分の中で「良い音」認定が出るまで、これらの作業は終わらない。文字通り無間地獄だ。
これからボクは、地獄に足を踏み入れる。今までも、ずっと1人でそうやってきた。孤独な闘いだ。誰も助けてはくれない。それでもアルバムを出した後、「良い音だね!」という言葉が聞きたくて、聞きたくて堪らなくて…やっぱりボクは、この作業が好きだ。
がんばるぞ。最高傑作を。