汗で張り付いた下着ごと、ドラム式洗濯機に飛び込んでしまいたい。SNSで拡散されて、炎上しても構わない。洗濯機くん、できれば脱水まで頼むよ、そんな季節がやってきた。
季節でいうとまだ梅雨なのだが、地球は足が速く、俺についてきなベイベーとばかりに暑くなりつつある。今年は去年の何倍暑い、なんて謳い文句は聞き飽きたし、例えば毎年2倍ずっつ暑くなっているとしたら、10年前と比べて今の地球は1024倍暑くなっていることになる。メルトダウン待ったなし。大丈夫、昔からずっと、地球は暑かったのだ。
毎年この時期になると、緑が恋しくなる。近所の山に作った、嘘みたいな秘密基地。小さいころは暑くなるとそこに潜み、仲間とくだらない話で時間を溶かしたものだ。やがて大学生になると、東北大学の理学部に通うためには登山をしなければならず、原付バイクに乗って緑の中を駆け抜けた。当時は憂鬱な往復だったが、今思えばあの山の済んだ空気は、意外と悪くなかったように思う。
さて、東京には緑が少ない···ように見えて意外と多い。以前そんな記事を書いたが、覚えているだろうか?
ボクはいま、引っ越しを考えている。どんな街に住もうか、毎日楽しく調べているところだ。
都会に住んだことがない、と言ってしまえばそれまでだが、ボクの住む街にはいっも必ず緑があった。別に選んだわけではないが、ずっと閑静な住宅街に住んでいた。
やっぱり閑静な住宅街が肌に合っているのかもしれない。
いやいや、意外と都会に住んでも、馴染めるかもしれない。
今まで通りも悪くないが、24年も緑の中で暮らしてきたから、思い切って飛び出してしまうのもありかな、なんて思うのだ。