「仙台には何もないよ」
東京生まれの友人が言った。東北大学のキャンパス内で、「地元の友達が仙台に来るのだけどどこへ案内しよう」と話している時だった。
「東京には何があるの?」
「東京にはなんでもあるよ!」
東京に出てきて痛感したが、確かにここにはなんでもある。観光も買い物も食事も、有数のスポットが集まっている。1日放り出されても、余裕で遊び倒せるだろう。
でも…仙台だってなんでもあったよな。
電車に乗れば松島に行けるし、駅前はちゃんと栄えているし、飲み屋だって豊富だ。
何を持って、東京には何でもあって、仙台には何にもない、と言うのだろう。
答えは未だに分からない。
けれど、そこに友人さえいれば、東京だろうが仙台だろうが関係ないよな、最高だよな、と今日思った。
その街の価値とは、何かあるかではなく、誰がいるかなのだろう。
どんな観光地に行くよりも、飲み屋で友達と馬鹿話してる時が、一番楽しいものね。