夜の雨と居酒屋バイト

深夜の雨が好きだ。

 

しとしと降るやつは嫌い。ざあざあ降るやつ。雨はあれに限る。

そんな夜はイヤホンを外して、傘が撃たれる音を聴きながら帰る。

 

居酒屋でバイトしていたあの頃。

0時を超えた車道に人の気配はなく、たまに通る車の轟音がやけに耳についた。

 

その夜も、ざあざあと雨が降っていた。

冬の刺すような寒さの中、マフラーに顔をうずめて歩いた。

家を目前にした24時間営業のスーパーで、安い発泡酒を買った。

早くシャワーを浴びたかった。でもなぜか、家を通り越して歩き続けた。

 

誰かに会いたい。深夜の雨にはそう思わせる力がある。

雨の破裂音をつまみに、発泡酒を飲んだ。

 

誰にも会えない。深夜の雨にはそう思わせる力がある。

 

そして僕は家に帰って、夜雨という曲を書いた。

関連記事

  1. 「クリスマスは24日か25日か」問題。

  2. ゼロスタの練習をしていて。

  3. 午前二時。自宅にてひとり。

  4. 謙遜とDTM

  5. alco

  6. ハンバートハンバートの声。

  7. 露出してしまった。

  8. とあるYouTubeチャンネルの、エンディングテーマになったボクの曲

PAGE TOP