エッセイ

こんなジメジメした日は、お風呂に入ろう!

いよいよ梅雨がはじまった。(たぶん)

心模様は空模様、とはよく言ったもので、灰色の空の下での心は、わけもなくどんよりする。街行く人々の足取りは重く、一般的な電車の湿度は、50000%を超えると言われている。

 

···はっ、いかんいかん!

 

このままでは、梅雨に呑まれてしまう。なんだか文章まで湿っぽくなってきた。漢字が多いんだよ漢字が。

 

わけもないのに、気分が乗らない。

 

そんな日は、たっぷり溜めた湯船に浸かろう!


 

一人暮らしで湯船にお湯を張ることなど、ほとんどない。だって水がもったいないから。実家を出たことのない人は驚くかもしれないが、一人暮らしの男性は、毎日シャワーだけで済ませている。…え?そうだよね?ボクだけじゃないよね?(汗)

 

でも例えば、凍てつく2月の暗い夜。思い立ってお湯を張ることは、たまにある。
そんな日は薬局で入浴剤なんかを買って、いそいそと給湯器を動かす。

湧いた。湯加減は?大丈夫。ばっちり。入浴剤をちゃぽんと落とし、肩までゆっくりお風呂につかる。足は伸ばせないけど、見えない羽は存分に伸ばせる。冷蔵庫にビールがあれば、なおのこと良い。


 

冬のちょっとした贅沢。風呂上がりの心は、嘘みたいにスッキリ。ただし水がもったいないから、できるのは「たまに」だ。

 

そして実はこれ、暖かくなってから一度もやっていない。

 

···よし、やるか。今夜!

 

幸いにも、冷蔵庫ではビールがキンキンに冷えている。今日の帰りは0時頃になりそうだけど…、明日の午前中は完全にフリーだ。

うん、やるか。やろう!

いそいそと入港剤を買って帰路につく。暑いからエアコンもかけちゃおう。たまにはこれくらい良いよね、神様?

https://youtu.be/sHsIUclLNGM

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