エッセイ

学魂祭のTwitterを見て。

時々、思い出したかのように自分の曲を聴くことがある。

 

大抵、きっかけは、なんてことない。

例えば今日は、Twitterを見ていて、学魂祭(仙台の学生有志が運営するお祭り。今年で第5回目!)のツイートが目に留まり、ああ、そういえば昔、この祭りのテーマソング書いたなぁ、なんて思って、YouTubeを開いた。

 

どれどれ…確かMVを撮ったっけな…。ストーリー仕立てだったような…。

 

どんなストーリーだよ。

 

オールプレゼンテッド バイ 学生。企画も撮影も、全て学生。プロ0%の現場で、ワイワイと楽しく撮った覚えがある。

ダメだ…自分が演技したはずなのに、ストーリーがまったく頭に入って来ねぇ…(ちなみにサムネ右側でクソダサい灰色のパーカー着てるのが、4年前のボクです)

 

まぁまぁ、なんせ全員素人だからね。映像はこんなもんでしょうよ!

さて、肝心の音楽はといえば……

 

音楽はといえば………

 

歌!!!ヘタ!!!!!!

腹から声出せ!!!!!!!!

 

もはや笑ってしまうが、これは当時の全力、なんなら会心の出来だとほくそ笑んだ記憶さえある。…ていうかピッチ補正バッキバキだな、全音編集してんじゃねえかこれ。

 

今ならこの5倍は上手く歌えるし、音に至っては500倍良い音で録る自信がある。人は成長し、昔の創作物は段々と恥ずかしくなるものだ。

 

ただ、さ、

この作品、

 

黒歴史だとは思わないんだよね。

 

成長の過程、というか、4年前はこんなだったんですよ、というか、

そういうものが残るのが、インターネットの良い所だとボクは思う。

 

それに、当時は楽しかった。ものすごーーーく楽しかった。これが初めてだったんだよね、テーマソング作るの。歌詞からメロディから、頭捻って必死に考えた記憶がある。産みの苦しみはもちろんあったけど、それすらも最高に楽しかった。楽しすぎて大学行ってなかったもんな、この頃。笑

 

ただ、それだけ夢中になれた。これは宝なのだ。今でもこの映像を見ると、当時の高揚感や空気感、つるんでいた仲間のことまで鮮明に思い出せる。

 

時々、思い出したかのように自分の曲を聴くことがある。

 

モチベーションが上がらないとき、いつだって昔の曲は、ボクに元気をくれる。しかも今なら、あの時より絶対に上手くやれる。絶対に上手くやれる。だからさ、まだまだこの人生も、捨てたもんじゃないよなって思うんだ。

 

そして、この文章もいつか、そうなってくれるのだろう。続けるぞ、この先もずっと。


今日の音楽はこちら!

泡 / 月岡彦穂

 

ただいま おかえり

それからのあれこれの

何千回目を繰り返していたら

いつかそれは泡のように消えてしまう

 

https://youtu.be/Srf1rysciSY

-エッセイ

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