「2ヶ月にいっぺんパーマをあてて、1ヶ月にいっぺんカットを挟めば丁度いいですよ!」
美容師は言った。
「もっとも月岡さんの髪質だと、もっと頻繁にパーマあてないと、保たないかもしれないけど」
プロの言葉は果たして正しく、その翌月、ボクは再びパーマをあてに美容院に来ていた。
「すみません、取れちゃいました」
「あらー」
「今度はもっと、強めでお願いします」
「オッケー、強めね」
こうしてバチバチのパーマになったその一月後、つまり今日、ボクは再び美容院に来ていた。パーマは残っている。今日はカットだけにするつもりだ。
美容師は言った。
「うーん…これは…」
「カットしたら、パーマ感無くなりますけど、いいですか?」
………。
パーマ、一旦終了。お疲れ様でした。