エッセイ

本を読む人が好きだ

髪を切る時間が好きだ。

選ぶ美容師は、若い男の人と決めている。

理由はふたつあって、ひとつめが、男性特有の髪の悩みを理解してくれること。ふたつめが、話が盛り上がることだ。

 

というのも、僕は自分のことを、女性より男性にウケる人間だと思っている。

 

『フリーランス』という職業の未開拓さは男性のワクワク心をくすぐるし、筋トレやボードゲームという趣味は、男性人口の方が多いからだ。

 

この夏、ずっと通っていた美容師さんが店から独立した。連絡先を交換し忘れたため、彼の新しい美容院の場所は分からず、名前で検索しても出てこなかった。

そこで思い切って、美容院の開拓を始めた。どうせなら近い場所にしようと思い、家から徒歩圏内で探してみた。

 

そこで今通っているのが、今の美容院だ。(情報量ゼロの日本語)(住所バレは避けたい)

 

担当してくれる30代の男性美容師の『自分はコミュ力あります!』という言葉に嘘はなく、僕の話をどんどん引き出してくれた。オチのない話も笑って聞いてくれるし、なんなら彼を笑わせるために、面白い話をしようと躍起になった。

 

僕は昔から、話が合う人と合わない人がハッキリ分かれている。

 

最近Twitterで、「語彙力は子供の頃に読んだ本で決まる。読書背景が合わない人と会話を楽しむことはできない」的な主張を見たのだが、それは真実だと思う。

大人の語彙力は、子供の頃読んだ本の量で決まる。

僕の経験からしても、「この人と話すの、楽しい」と思った人は本をたくさん読んでいるし、「この人と話、合わない…」と思った人はあまり読んでいない。読書の量と語彙力とは、たぶん正規分布の形をしていると思う。

 

別に、自分は本をたくさん読みましたと自慢しているわけではない。本をたくさん読んだ人が偉いとも思わない。ただやはり、大人になって出会った人と話が合うのは嬉しいし、共感するし、距離も自然と近くなる。また会いたいとすら思う。

 

そんなわけで、僕は現在の美容院にがっつり通おうと思う。今度行ったら、美容師さんに好きな本でも聞いてみよう。

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