エッセイ

夜の散歩とセブンイレブン

深夜にふと、散歩がしたくなる時がある。

それは悲しくて眠れない夜や、映画を観た夜などに湧きあがる感情で、一度抱いたら最後、抗わずにはいられない。簡単な服に着替え、スリッパをつっかけて部屋を出る。

 

うちの近所にはセブンイレブンがある。

これが学生の頃にはなかった。24時間営業のスーパーはあったものの、コンビニとスーパーとでは天と地ほどの差がある。

スーパーは生活のための店であり、コンビニは娯楽のための店だからだ。

 

第一に値段が高い。パッと目につくものを比べても

  • 120円のビールが150円
  • 50円のコロッケが100円
  • 100円のパンが120円

これだけで合計100円も変わってくる。追加でアイスが買える。しかし追加でアイスを買うよりも遥かに満足度の高い「クオリティ」と「面白さ」が、コンビニには取り揃えてある。

第二に狭い。所狭しとモノが並んでおり、さながら宝石箱のようである。しかもコンビニはモノの移り変わりが激しく、一月前にはなかったモノだらけ、なんてことは日常茶飯事だ。

 

時代の最先端を突っ走り続ける、小さな宝箱。僕にとってコンビニとはそういう場所だ。

 

だから夜の散歩は、コンビニに行きたくなる。何かを求めて、セブンイレブンに吸い込まれる。結局何かを買ってしまうのだが、後悔したことは一度もない。近くて便利、セブンイレブン。

おすすめ記事

1

「今日の定食は、味、濃かったですか?」 見慣れた日高屋のレジで、見慣れたおばちゃんにそう問われた。 「味···ですか」 このおばちゃんとは今まで「野菜たっぷりラーメンの麺大盛りで」「あい」くらいしか会 ...

2

昼から飲んでしまった 好きな居酒屋が「ハッピーアワー」なるものをやっていて、12時から14時まですべてのメニューが半額だという。そんなことがあっていいのか。 元の看板に被せていくことで、「細かいことは ...

3

名前を変えました このブログのタイトルを「月岡彦穂オフィシャルサイト」から「タメになってたまるかマガジン」に変えました。 「タメマガ」にした理由は、マジで記事がひとつもタメにならないからです。読み返し ...

4

昨日、友人(女性)と池袋で飲み、二次会の店を探している道中、「いつ行っても閉まっているバー」の存在を聞かされた。4回行って、4回とも閉まっていたらしい。それはもう閉店しているのでは、と思ったが、どうや ...

5

ボクの母と祖母の誕生日は非常に近く、7月13日と7月15日だ。 近くて覚えやすい、とみんなは思うかもしれない。   しかし残念ながら、ボクはいまだに、どちらがどちらの誕生日なのか覚えていない ...

6

国立大学の二次試験。今日は全国の受験生にとって、決戦の日だ。 自分も、6年前はそのうちの1人だった。   仙台という土地に来るのはそれが3回目だった。でも新幹線に1人で乗るのは、今回が初めて ...

7

池原のぞみは、食後のデザートをプリンにするかバウムクーヘンにするかで悩んでいた。 友人の月野春彦の住む、小さなベッドタウン。その駅前の居酒屋で、池原のぞみはタブレット型のタッチパネルを手に、もう30秒 ...

8

アニメ『ラブライブサンシャイン』を二期まで10日で見終わりました。 「食事中、電車移動中は必ず見る」というルールを定めれば、社会人でも2クールのアニメを10日で見終わるのだという"結果"を得ることがで ...

9

「ウミガメのスープ」というクイズをご存知だろうか?   海の近くのレストランに男が訪れた。男はウミガメのスープを注文した。一口食べて店員を呼び、こう尋ねた。『これは本当にウミガメのスープか? ...

10

レシートが溜まっていく。   家計簿なんかつけていないので、僕にとってレシートには何の価値もない。ただの燃えるごみだ。 捨てたほうが良いに決まっているのに、次の日財布を開けるとまだレシートが ...

-エッセイ

© 2021 タメになってたまるかマガジン Powered by AFFINGER5