続々とサブスクが解禁されている
ゆずが、安室奈美恵が、WANIMAが、そしてBUMP OF CHICKENがサブスクを解禁し、いよいよこれは「サブスクに参加するのが普通」という雰囲気になってきたのではないか。
とても良い雰囲気だと思う。レコードが過去のものになったように、CDはもうすぐ過去のものになるだろう。それは決して悲観的なことでなく、むしろ喜ぶべきことだ。
サブスクが主流になることで、CDだったら聴いてもらえなかった人たちに、音楽が届くことになるのだから。
CDでは届かなかったリスナーに音楽を届けられる
たとえばボクは去年の2月から、自分の曲をサブスクで配信している。どこの誰かは分からないけど、月末の再生数レポートを見ると、かなりたくさんの人に聴かれているようだ。
見ている人は見ている、ならぬ、聴いている人は聴いている。「これが売れたCDの数だったら···」と涎が出るが、CDだったら絶対にここまで聴かれていない。
月額なんぼで聴き放題だから、せっかく聴けるなら聴いてやるか···と、かるーい気持ちで再生してくれたのだろう。またはSpotifyのランダム再生で、ふと流れてきたのだろう。
これが例えばTSUTAYAやタワレコで「月岡彦穂の音楽をレジに持っていき、お金を払う」システムだったら、絶対に聴かれていない。
だからボクは、CDの全国流通はやらない。自分のCDをタワレコに置きたいと、それこそ音楽を始めたばかりの頃は思っていたが、今は微塵も思わない。
タワレコに置くよりも、サブスクにぽーんと投げた方が何倍も聴いてもらえるからだ。
しかも手続きはびっくりするくらい簡単で、PCに疎くたってまったく問題ない。(ボクはTuneCore Japanというサービスを使っています)
10年後の未来の話
いまやほとんどのアーティストがサブスクに参加したことだし、これをきっかけに、リスナーであるみなさんにもサブスクを始めてほしい。
サブスク「でしか」聴けないというのはあまり聞かないが、きっとそのうち、音楽はサブスク配信オンリーになる。
あと10年もすれば、30代のオジサン達が若者に「サブスクがはじまったばかりの頃はCDと同時発売とかしててね〜〜〜。てか君らCDって知ってる???」と、謎のマウントを取るようになる。(···そのときの30代って自分じゃん!)
何が言いたいかというと、日本人はもっとサブスクを使ってほしいし、アーティストの方達は「サブスク?当然使ってますよ?」といった態度を取ってほしい。
日本人は、みんながやっていることはやる。そうやってサブスク人口が増えることで、より多くの音楽がリスナーに聴かれ、埋もれていた才能が発掘され(または発掘しやすくなり)、この国の音楽はますます発展していく。
実際、1リスナーとしても、気になった音楽がサブスクで聴けないとがっかりするし、ただでさえ月額料金を払っているのに、そのアーティストのためだけに追加料金を払う(つまりCDを買うor借りる)気分には正直ならない。…昔はホイホイCDを買っていたのに、だ。価値観は変わるものだ。
もっと尖ったことを言えば、「CDが売れないなら特典つけて買わせたろ」といった販売方法、 CDを買わせたいのは分かるけど、自分が「文化の足を引っ張っている」ことを自覚してほしい。(別にCD販売そのものを否定しているわけではなく、『CDという媒体ヘのそこまでのこだわりは、音楽文化の発展という面から見て本当に必要か?』という意味です。)
まとめ
新しいもの、手を出すの怖いですよねわかります。
でもここをみんなで乗り越えないと、ニッポンの音楽に未来はないと思うのです。逆に、ここを乗り越えれば、より自由でオープンな音楽文化ができあがるはずなんです!
アーティスト様、そしてリスナー様、この流れに乗って、みんなでサブスクはじめましょう!