職場の近くに、大きなスーパーがある。
休み時間にたまにそこに行くのだが、いつ行っても必ず、幼稚園くらいの子供を連れた家族がいる。
子どもは親の周りをうろうろ歩き、ときには離れて飛び跳ねたりする。
突然、独創的なケンケンパをはじめる子もいる。
さて、みなさんは子供は好きだろうか?
ぼくは正直、あまり好きではない。
スーパーで暴れる子供を見ても、残念ながら、「好き…!」とはならない。
でも実は、子供がすべからく嫌いなわけでも、なかったりする。
先日実家に帰ったときに、昔仲良くしてくれたお兄さんが訪ねてきた。結婚したとは聞いていたが、果たして綺麗な奥さんと3人の子供を連れてやってきた。
3人は実家の畳の上を縦横無尽に駆け回り、僕のあぐらに飛び乗ってそこに落ち着いた。
血の繋がりはない。でもなぜだか、たまらなく愛おしいと思った。
自分に懐いた子供は可愛い。これは残酷ながら真理なんじゃないかと思う。
今度スーパーで子供を見たときは、あのときの気持ちを思い出してみようと思う。…でもケンケンパのゴールを僕に設定するのは、もう勘弁してね。