ユーモア

ウミガメのスープ(前編)

「ウミガメのスープ」というクイズをご存知だろうか?

 

海の近くのレストランに男が訪れた。男はウミガメのスープを注文した。一口食べて店員を呼び、こう尋ねた。『これは本当にウミガメのスープか?』店員は答えた。『はい、確かにそれはウミガメのスープです。』 男はそれ以降、スープには口をつけず、帰ってから自殺してしまった。男が自殺した理由を答えよ。

 

…情報が少なすぎて答えられない、と思うだろう。実はこのクイズ、解答者にある権利が与えられている。それは、

「ゲームマスターに『YesNoで答えられる質問』をしても良い」

というものだ。例えば、

 

「ウミガメのスープは本当に食べ物ですか?」

「男が自殺したのは、スープを食べたからですか?」

 

など。「男は何歳ですか?」などはYesNoで答えられないからダメである。

ゲームマスターに解答拒否権はなく、このやり取りを重ねて情報を洗い出し、正解にたどり着く。そういう形式のクイズがこの、「ウミガメのスープ」である。

 

ある友人にクイズを教えてもらい、先日ツイキャスでやる運びとなった。

友人がゲームマスター。僕とリスナーさん達が解答者である。

我々はまず、レストランに落ち度があると予想した。

 

「店員の言葉に嘘はありますか?」

「No」

「レストラン側は無礼を働きましたか?」

「No」

「そもそもウミガメのスープって、人間が普通に食べるものなんですか?」

「Yes」

 

….どうやらレストラン側は、文句の付けようのないパーフェクトな接客をしていたようだった。(中編へ続く)

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