歌姫。

あなたがこれを読んでいるということは、私はいま仙台にいるのでしょう。

驚かせてしまってごめんなさい。決して、嫌なことがあった訳じゃないの。私自身、気が付いたら東京を飛び出していたの。学生時代を過ごした仙台に、未練があるとかでもないの。

ただ、私、歌いに来たの。

仙台に歌いに来たの。なぜか…友達の記念すべき日…そうよ、思い出した。CDの発売日。大事な友達のCD発売記念パーティに呼ばれて、歌うためにここにいるのよ。

だから今日は、私は脇役。主役は友達。

でもね、私、脇役は嫌なの。いつだって輝いていたいの。

だから今日は、誰よりもキラキラしたステージにするの。1番良かったって、みんなに言わせてやるの。

だってわざわざ、東京から来たんだもの。それくらいしないと、面白くないじゃない?

もうすぐ開演。ふふふ。幕は上がるのよ。

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