職場で上司に謝る際に、「ごめんなさい」と言ったら怒られた。
「申し訳ございませんでした、だろ?」
…あとで調べてみたら、「ごめんなさい」には「御免」、つまり「免じてくれと乞う」という意味があり、目上の人に使うには失礼、だとか。
なるほどなるほど、納得はできる。納得はできるが…この…モヤモヤとした気持ちは何なのだろう。
そして昨日のブログで「御中問題」を考えているときに、その悩みがパッと解決した。
「不適切な謝罪なんてあるもんか!!」
別にあの時、許しを乞おうと思って「ごめんなさい」と言ったのではない。「悪いことをしてしまった…この人に誠心誠意謝ろう」という気持ちに乗せて、「ごめんなさい」が飛び出したのだ。
ボクは切実に自分の非を認めていたし、態度にも出ていたはずだ。
オマエが言うなと言われればそれまでだが…良いじゃないか、ごめんなさいでもすみませんでも、申し訳なんとやらでも。
「誠心誠意謝ること」こそが大切なのであって、
その気持ちを込める「殻」なんて大した差ではないと思うのだ。
モヤモヤの原因はまだある。これは憶測だが、「申し訳ございませんでした、だろ?」と言った際に、上司は「ごめんなさい」が御免だから云々…を意識していただろうか?
そんなことはないハズだ。ただ今までのビジネス経験から来る、いわば「脊髄反射」で、ああ言っていたのではないだろうか。
それに気付いたとき、ああ、この人は「殻」しか見ていないんだな、と思った。
「でもやっぱり、上司に向かってごめんなさいは変だよ」と思うのであれば、それは「殻」しか見ていないことになる。
「変」なんてものは、経験則から来る固定概念にすぎないからだ。
マナーや常識なんて、所詮は誰かの作った幻想にすぎない。
(ちなみに別の上司に、電話を切るときは「失礼いたします」ではなく「ごめんくださいませ」だと教わったこともある。…失礼いたしますは、失礼なのか?)
そう考えると、「ビジネスマナー」のしょうもなさに気がつく。就活のときからずーっと思っていた。
「ノックは2回ではなく3回」とかね。なにか?2回では少なすぎて、ノックだと認識できないのだろうか?だったら今度から、ツーバス用のキックペダルを持ち込んで16回ノックしてやる。「ドドドドドドドドドドドドドドドドッ…失礼します。」「お帰りください。」
あと「了解です」ではなく「かしこまりました」…とかね。「ok」の意味さえ含んでいれば、なんだって良いではないか。「かしこまりました」なんてドラマで黒服の老執事が言っていれば十分だ。紅茶用意すんぞ、このやろー。
もちろん最低限のマナーは必要だ。ボクだってさすがに、上司に「ごめんよ!」とは言わない。
でも角ばりすぎた言葉遣いやマナーは、時として目的を見失う。
形式ばった「申し訳ございませんでした」よりも、心のこもった「ごめんなさい」を言える人間になりたいものだ。つくづくそう思う。
あ、最後に。この記事を読んでくれて、
ありがとうございましたっ。