就活に苦しむ学生諸君、仕事を決める基準なんて、人それぞれでいい。
本当に何だっていい。彼女のいる町に住みたい、とか、休みが多いところがいい、とか、給料が高いところがいい、とか。
不純、なんて本当はない。...友達と同じところに行きたい、でも別に構わないと思うよ。
考えるベきはただひとつ。
「何を優先順位の1番にするか」だ。
家を選ぶ時と同じだ。すべての希望は通らない。駅徒歩5分で、築3年で、バストイレ別で、2階以上で、近所にコンビニがあって閑静な家賃5万円の吉祥寺!……なんて不可能だ。何かを捨てねばならない。徒歩15分にするか、家賃8万まで出すか···その判断は、あなたの「優先順位」に委ねられる。
仕事で言えば、家から5分で、土日祝は休みで、上司は優しく温厚で、やりがいもあって、ネームバリューもあって、初任給は手取りで30万円!……なんて無理なのだ。いやあるかもしれないよ?でもこのブログを読んでいるような人には無理。残念。土曜日も出勤するか、家から1時間かけて通うか、手取りは18万で我慢するか。何かを捨てねばならない。
しかし残念ながら、大抵、捨てたその部分が不満になる。「なんで土曜日も出勤なの?」「通勤時間長すぎ!」「給料少なすぎ!」
···そのわりに、ここは譲れないと選んだ場所の、ありがたみは残らない。人間なんてそんなもんだ。「土曜日も出勤する代わりに給料がすばらしい!」と選んだ仕事でも、1年経てばあなたは給料が多いと感じなくなる。残るのは土曜出勤の苦しみだけ。あたりまえになってしまえば、ありがたみなんて毛ほども残らない。...なんて悲しい性なのか。
…いけない。随分おどしてしまった。そんなこと言われたら、どうやって就職先を選べばいいのか、とお思いだろう。
聞いてくれ。たぶん、不満の残らない就職なんて存在しない。
完璧なんてないんだ。人が集団で生きている以上、必ず不平不満は生まれる。ここだけは譲れないと貫いた情熱も、いつかは必ず薄まっていく。
良くも悪くも、人は変わる。未来も変わる。それはもう、仕方のないこと。
だから、「『いま』一番大事なもの」だけを見ればいいんだ。
先のことは分からない。5年後10年後はおろか、1年後のことだって、ボクらはまったく分からない。はっきり言って、長期計面なんてクソだ。まったくあてにならない。だったら「『いま』大事なものに飛びつく」以外、ボクらに何ができるというのか。
人生なんて、その繰り返しでいいんじゃないかな?ちまちまと小さな未来を悩んでも無駄だよ。絶対にムダ。結局、判断基準はただひとつしかなくて。「それは、今、自分にとって何番目に大切なのか」って、それだけ。………意外とシンプルだってことに、どうか気づいてね。あまり気負わなくて大丈夫だよ!