「よしなま」さんというYouTuberが好きで、学生のころから社会人の今に至るまで、ずーーーーっと見ている。
数年前のある日、「モンハン 実況」とYouTubeに打ち込んだら、彼は出てきた。なんとなく見始めた結果、いつのまにか、彼の全てのモンハン実況動画を見てしまっていた。
そんなところだ。うん、めちゃくちゃ好き。はじめてチャンネル登録したのもこの人。
実況者のなかではクセが少なく、とっつきやすいのも特徴だ。
独特の世界観に入りづらいYouTuberはたくさんいるが、この人は違う。背油ギトギト煮干し豚骨ラーメンや、トマトチーズカレーハンバーグラーメンではない。
シンプルに美味しい醤油ラーメンだ。
「友達が横でゲームしているような実況をしたい」と、よしなまさん本人も言っていたが、彼の動画はまさにそんな感じ。
ちょっとおバカな、中学の友達を思い出す。勉強は全然できないくせに、放課後ゲームするときは誰よりも輝いていたあいつ。
みなさんの周りにもいたのでは?そう、あいつ。あいつと遊んでいる気分になる。
あと声がいい。歌を歌っているボクなんかより、全然いい。
いい声とはすなわち、無理なく聞ける声。ここでもよしなまさんの「醤油ラーメン」っぷりが発揮されている。加工を感じない、毎日聞ける声だ。
友達と遊ぶときもこんな感じなのだろう。そのあたりも「友達が横でゲームしているような実況」を体現している。
大人になり、友達とモンハンする時間はゼロになった。
でもボクらの心には、まだ中学生が住んでいる。遊びたいのだ。狭い部屋にポテチを広げ、誰かがコーラをこぼし、ゲーム画面を見ながら4人で「オーーーーイ!!!!」と叫びたい。今でも。
そんな輝かしい日々が、よしなまさんの動画には封印されている。
よしなまさんの動面の、ひとつひとつが玉手箱だ。
令和元年。封印を解くのだ。コンビニ弁当を食ベながら、一人暮らしの6畳間で。